初めまして。
この度、Korea.net 名誉記者団に参加させていただくことになりました、ライターの坪井由美子です。
観光にグルメ、ライフスタイルなど、韓国の奥深い魅力を多方面で発信していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
記念すべき第1回目の記事は、「山」をテーマに選びました。

韓国の人たちは山登りが大好き。
ここ数年はコロナ禍の影響もあって、ますます健康ブームに拍車がかかり、若い人たちの間でも登山やハイキングの人気が高まっています。
私も韓国の友人に誘われて山の魅力に開眼し、もっと楽しみたい!という気持ちが強くなりました。
そこで「K(軽)登山部」(韓国の「K」と「軽」をかけて命名)を結成。
K(軽)登山部のモットーは、ハイキングはもとより、下山後においしいごはんやお酒を思いっきり楽しむこと。
部活動を通して韓国の山の魅力を発信し、登山初心者や観光客のみなさんにも気軽にハイキングを楽しんでもらえるといいなと願っています。
それでは、さっそく出発しましょう!
風水思想に基づいて築かれたソウルは、まわりをぐるりと山に囲まれているため、街と山との距離がとても近く、気軽に登れる低山がたくさんあります。
なかでもアクセスしやすいのが仁王山(イヌァンサン)。

ソウルの中心、景福宮の近くにある標高338.2mの仁王山は、観光もハイキングもまとめて楽しめるのが魅力です。
ルートはいくつかありますが、今回は景福宮からスタートして北の青雲洞へ抜ける難易度の低いコースを紹介します。

景福宮駅の一番出口を出たら、西の社稷公園方面へ向かいます。
社稷壇門を通り抜けてなだらかな坂道を歩いていくと、右に見えてくるのが檀君聖殿。
朝鮮民族の始祖である檀君の肖像画と位牌が安置されている祠堂です。

さらに道なりに進んで、無無臺(ムムデ)と呼ばれる展望台でひとやすみ。

山からせり出した舞台のような展望台の先まで行ってみると、眼下には青瓦台から景福宮、南山ソウルタワーまで、ソウル市街が一望のもと。
無無臺とは「何もない。ただ美しいものがあるのみ」という意味なのだそう。
その名にふさわしい静かな絶景スポットで、気持ち良いひとときを過ごしました。
日の出や夜景の名所としても知られているそうなので、次回は夕暮れから夜にかけて訪れてみたいです。

展望台を後にして北へ進むと、ほどなくしてモダンな建物が現れました。
ここは元々は警察の詰め所だった場所で、リニューアルされて現在はブックカフェとして営業中。
広々とした店内も景色のよいテラス席も、たくさんのお客さんで賑わっています。
カウンターに並ぶおいしそうな焼菓子や、本コーナーで大好きなハン・ガンさんの本を目にし、私の心は踊りました。
ゆっくりコーヒータイムを過ごしたい気持ちがむくむくと沸き上がりましたが、下山後のグルメが控えているため、ぐっと我慢して先へ進みます。

カフェを過ぎると後は下り坂です。
青雲公園を抜けると、ほどなくして大通りに出てゴール。
より道しながら1時間ちょっとのハイキングコースは、運動不足の体にも優しく、身も心もリフレッシュできました。
頭の中は、この後に飲むビールのことでいっぱいでしたが、その前に。
近くにある、映画『パラサイト』のロケ地として有名になったスポットを見学することに。
大雨のシーンで出てきた大階段。
格差社会を象徴するかのようで、とても印象に残っています。
覚えている方も多いのではないでしょうか。

さて、いよいよK(軽)登山最大の楽しみ、下山グルメの時間です。
青雲洞エリアには、近年おしゃれなお店が増えて選択肢もたくさん。
私たちは、王道のチメク(チキン+ビール)で乾杯することにしました。

揚げたてのチキンはカリッと香ばしく、キンキンに冷えたビールと相性抜群です。
最近の韓国チキンはソースやシーズ二ングなどバリエーションが豊富ですが、シンプルに塩のみで食べるのもまた絶品。
「ああ、おいしい!最高~~!」
これぞ、K(軽)登山の醍醐味です。
今回は南から北へ抜けるルートをとりましたが、逆に北の青雲洞からスタートして南の西村方面へ抜け、食堂や居酒屋が集まる「世宗マウル飲食文化通り」で下山グルメを楽しむのもおすすめです。
観光の合間にお散歩感覚で楽しめるK(軽)登山。
みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!
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