今月のお題は【私と韓国との出会い】
私は人生のおよそ半分を韓国文化とともに歩んで来ているので、このように改めて文章にするのは少し気恥ずかしい気持ちもありますが、とても良い機会だと思って綴ってみようと思います。
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旅行好きな家族の影響で、私が初めて韓国に訪れたのは小学生の頃。
スーパーの懸賞で当たった韓国旅行がきっかけというなんとも幸運な韓国との初めての出会いでした。
東方神起との出会い
その後、私が韓国に夢中になったのは高校2年生の頃でした。
将来の進路について真剣に考えなければならない時期にも関わらず特筆するような趣味や特技がなく焦っていた私の日常は、東方神起に出会ったことで大きく変わりました。
東方神起を好きになってからは、歌詞の意味が知りたい!メンバーが話している言葉を理解したい!という一心で、
学校から帰ると語学スクールに通い韓国語の勉強を始めました。
いつかチャンミンと直接韓国語で話したい!という大きな目標も立て、日々頑張っていました。
その頃の日本では『KPOP』という言葉すら浸透していませんでしたが、
東方神起のことを調べるにつれ、他の韓国の音楽にも触れる機会が多くなっていった私は、その魅力にハマっていきました。
私がKPOPにハマった理由のひとつに、その耳心地の良さがあげられます。
韓国語は短い音やフレーズで多くの意味合いを表現できるため、リズムの速い曲にもピッタリと合うように感じます。
ラップとの相性も抜群に良く、歌詞の意味はわからなくても聞いていてなんだか楽しくなる、それが私が感じるKPOPの好きなところでした。
さらに多様な曲ごとにそれぞれハマる完璧な歌声、そしてその音楽に合わせて一糸乱れぬダンスを踊るスタイル抜群な美男美女。
高校2年生の私にとってそのようなKPOPの世界は、初めて触れる〝完璧な芸術〟だったのです。
そしてこの完璧で美しいジャンルに、まだ多くの日本人が気付いてない。
まるで私だけが知っている特別な宝物のように感じ、あっという間にその世界に魅了されていきました。
16歳での大冒険
16歳になったばかりの冬休み、私は大きな決断をします。
それは、『チャンミンと同じ大学に通ってみたい!』との思いで慶熙大学への語学研修を決意したことです。
母曰く、私が自ら進んでこれをしたい!と強く意思表示し、行動した出来事はこれが初めてだったそうです。
KPOPを好きになってから、自分の性格にも変化が現れるのを感じました。
KPOPは、グループごとにコンセプトが明確に分かれており、ビジュアルや音楽の方向性も棲み分けられ、それぞれの個性のぶつかり合いがとても面白く新鮮でした。
特に、女性歌手が歌う曲の歌詞の中には自信溢れる女性の姿が描かれることが多く、気に入ってよく聞いていました。
中学・高校・大学と10年間女子校に通っていた私にとって、KPOPの女性歌手は憧れの女性像に確実に影響を与え、
自尊心を高めてくれる曲の数々は、思春期の心の拠り所でもありました。
16歳で海外の生活を一人で体験したことは、度胸や判断力を身につけることができたという意味でとても大きな出来事でした。
それまでいつも両親や姉の影に隠れていたような内弁慶な私は、この語学研修以降、自信を持って周りの人と接することができるようになりました。
韓国語スピーチコンテストの出場
高校卒業後、韓国語をよりじっくりと学べる大学を選択しへ進学した私は、ますます韓国への興味を深めていきます。
その中でも、駐日韓国文化院が主催するスピーチコンテストに出場することに情熱を注ぎました。
スピーチ大会では、スキットという部門に2年連続で出場しました。
スキット部門は、コント仕立ての台本を自分たちで作り、それを韓国語で演技するという部門です。
結果は2回とも準優勝。いつもとても悔しい気持ちで表彰式に参加していたことを覚えています。
このスピーチ大会では、自分がどれだけベストを尽くしても報われないことがこの世には存在するという苦い経験を得られたとともに、
自分がハプニングにも臨機応変に対応できる長所を持っていることと、人を笑わせるような話を考えることが好きなんだなぁ、という自身の内面的な部分を認識することができた貴重な体験でもありました。
このようにKPOPに出会って以来、かつて自分という人間がわからず進路に悩んでいたことが嘘のように、
私は自分と向き合い、人生の目標をどんどんと見つけて夢を叶えていきました。
韓国留学
韓国でのインターンシップ
韓国語を使った仕事に就くこと
etc…
私の青春時代はまさに韓国とともに駆け抜けました。
そして、ついに大人になってからはあのチャンミン様と直接韓国語でお話ができる大チャンスが訪れました!
コロナ渦でのアルバム発売記念として行われたビデオ通話イベントに当選し、これまでの愛と感謝を韓国語で綴った手紙を直接ご本人に宛てて読み、さらには高校生の私が作ったチャンミンだらけの日記帳をご本人に披露するという夢のような時間を過ごしたのです。
さて、これまで韓国とともに人生を歩んできた私の半生をお読みいただきましたが、いかがでしたか?
私の今の目標は、韓国名誉記者団の記事を自分だけの着眼点を持ってできるだけ多く書いていくことと、
今年から新しくK-influencerとしてyoutubeの動画作成にも挑戦しているので、さらに韓国の魅力について私らしく発信していくことができればと思っています。
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今回の記事を書くにあたって、旧友や恩師に話を聞いたところ、
私の卒業した大学では今や、韓国語の授業が1番人気が高く、毎年定員オーバーするため抽選で当選しないと授業を受けることができないほどだそうです。
このように、時代が進むにつれ韓国人気はものすごい勢いで高まっているようで、今では当たり前のようにハングルを読み書きすることができる日本の中高生も増えています。
かつての私がそうだったように、今では多くの学生たちがKPOPや韓国の文化をきっかけに、世界を知り、世界を知ることによって自分と向き合っているように感じます。
もはや一過性のブームなどではなく、しっかりとひとつのジャンルとして日本に確立されつつあるKPOPや韓国の文化。
私はこれからも、その美しく楽しい世界に魅了され続けながら、今後の自分の人生の可能性をどんどん広げていきたいと思います。
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